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季刊誌/春の部「Libro vol.71」公開

「三寒四温」という言葉が思い出される今日この頃、皆様いかがお過ごしでしょうか。 春の部の掲載はこれで二度目となり、部誌をHPに載せ始めて季節が一巡したということになります。時の流れに寂しさを覚えつつも、それが与えてくれた出会いを思うと嬉しい気持ちにもなります。皆様にとって、...

『はじまりの物語 ——もしくは輪廻に関する考察と分岐——』 一遼次郎

はじまりの物語 ——もしくは輪廻に関する考察と分岐—— 一遼次郎 一 蜜柑の実を前に、青年は首を傾げた。一体この実は、いつから有るのか。 三日前か、五日前か、それとも十日前だったか。いや、もっと前のような気もする。 座禅を解き、瞑想から暫し離れた彼は、まじまじとそれを見つめ...

『俺たちのプロローグ』 洛葉みかん

俺たちのプロローグ     洛葉みかん 世界には、何をしたって敵わないものがある。腕力、財力、知力、権力……どれを使ったって、勝てないものには勝てない。世界の頂点に君臨する強い者がいれば、必ずその下には搾取され踏みにじられる弱い者がいる。それが世界の理というものだ。全世界の...

『水葬』 中島修吾

水葬     中島修吾 沈んでいた意識が一瞬で浮き上がった。好きなロックバンドの曲をアラーム音に設定してから前より目覚めがいい。不快な警告音より好きなバンドの曲で始まる一日のほうがいいにきまってる。 ベッドから跳ねるように起きると、今さら部屋の中の景色が違うことに気が付いた...

『What′s my name?』  椎名南瓜

What′s my name?     椎名南瓜 「もう名前決めた?」 「俺はまだー」 「一は?」 「あー、俺もまだ」 「だよなぁ」 そう言って四五はさっき売店で買った焼きそばパンにかぶりつく。六三四もうんうん、と頷いておにぎりを口に運ぶ。...

『酔狂』 朝喜

酔狂     朝喜 今宵は満月だ 「月がきれい」としか出てこない我が脳みそが恨めしい 頭の中には詩人も作家も芸術家もいない それでも今夜はきれいな月が出ているのだ 空想の文化人は各々の言葉で 「月がきれい」を綴る 相手がどんなに魅力的か 自身の恋心を伝えるために...

『リモート・コントロール』 大保江冬麗

リモート・コントロール     大保江冬麗 『僕と付き合ってください!』 大学一回生のとき、私に告白してくれたのは同回生の男の子だった。私は喜んで告白を受け入れた。彼とは大学の授業で出会ってから、三か月ほどの仲だ。明るく、親切で、顔も良い。でも、そんなことよりも、私を選んで...

『巻頭インタビュー「アイドルとして」』 鎖骨

巻頭インタビュー「アイドルとして」     鎖骨 和服姿に身を包んで梅林の中で静かにたたずみ、幽玄を体現するかのような永江拡樹。 「儚げで何処かに行ってしまいそうな感じで」とスタッフから告げられ撮影に入った途端、撮影前にみせた人懐っこい姿とは打って変わってかのように雰囲気が...

『死んだと思っていた推しが生きていた話。』 鎖骨

死んだと思っていた推しが生きていた話。     鎖骨 本文は某雑誌に掲載されていた永江拡樹くんのインタビュー記事を読んだ元ファンの主が、自分の気持ちを落ち着けるために書いたものです。ほぼ自分語りの乱文なうえ、インタビューのネタバレになる部分もあるかと思います。それでも大丈夫...

編集後記 洛葉みかん

洛葉みかんです。春ですね。 さて、今回も良い作品を校正させていただきました。他人の作品は自分の糧になるので読めば読むほど良いとされています(要出典)。僕の作品も何かしらの糧になるといいなあ……と日々思っています。それでは。

編集後記 椎名南瓜

編集後記 多分おそらくきっと今回で最後の編集になる……はず。 今回は新入部員の作品の校正もさせていただきました。 このようなご時世で新入部員が集まるかどうかとても不安でしたが、集まってくれて嬉しい限りです。 今後とも立命PENクラブをよろしくお願い致します。

編集後記 ペンギン

編集後記 こちら、編集局。どうもペンギンです。 今回は小説三本のチェックを手がけさせていただきました。今回、新感覚ジャンルの作品があり、楽しく校正させていただきました。確かな満足をペンギンが保証します。

編集後記 編集局長

季刊誌『リブロ』を閲覧していただきありがとうございます。 就活をそろそろ意識しなければいけない時期に、唐突に髪を染めた編集長です。アホ。 この春リブロで編集長としての仕事は最後となります。……結局今年度は一回も紙媒体で発行できなかったのが心残りですが、次の編集長が上手くやっ...

編集後記 一遼次郎

「編集後記」      一遼次郎 深夜の……四時前後の話だったと思うんですがね、ふっと目が覚めてしまったんです。寝ぼけ眼をこすりながらなぁ~んとなくメールボックスを確認したら、三日前に一通だけ受信していましてね。滅多に私にメールなんて届かないもんですから、これは妙だなぁと思...

あとがき 一遼次郎

シナリオゲーとかにある分岐っぽい選択肢、とても好きです。(分かって)

あとがき 洛葉みかん

お久しぶりです、洛葉みかんです。2020年度は色々ありまして作品が全く出せていなかったのですが、今回はちゃんと出すことができてハッピーです。 さて、今回はかつてヒーローに憧れていた少年とヒーローを目指す少女の物語。まあベタベタのベタですが、僕はそういうのが好きです。楽しいか...

あとがき 椎名南瓜

あとがき      椎名南瓜 ヒ○マイの海軍さんリスペクトなタイトルですね。(知らない人はググってね)(ググらなくていいよ) 今回の小説は「もし自分が今の名前じゃなかったら、もし自分で名前を決めることができたら」という思い付きからスタートしました。...

あとがき 朝喜

あとがき      朝喜 こんにちは、朝喜です。今回は詩一篇、掲載させていただきました。某ゲームの影響で文豪や詩人、俳人に興味を持ち始めました。 文豪たちの表現、着眼点について、「文章がきれい、素敵のレベルではなく、あれは重要文化財レベルだ」と私の第六感がいっていました。世...

あとがき 大保江冬麗

後書き      大保江冬麗 どうも。大保江冬麗です。 えー、なんといいますか。その、関係者各位及び読者の皆様大変申し訳ありませんでした。いや、ね! ほんとなんでこうなったのか自分でもわかりません。実は別でそこそこ長い小説を書き進めてたんですけど、明らかに締め切りに間に合わ...

あとがき 鎖骨

あとがき      鎖骨 こんにちは鎖骨です。みなさまアイドルはお好きでしょうか。 今回は「巻頭インタビュー『アイドルとして』」と、「死んだと思っていた推しが生きていた話。」の二作品を書きました。 まず初めに、一応言っておきたいことが一つだけ。「この作品は架空のものであり、...

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